じゃすてぃすはーと

第二回
タイトル：交大(ジャオダァ)に散る！
ー以下本文ー

前回までのあらすじ
妄想を膨らませばぼたんの所へ向かった俺たん。
しかし、安らぎは長くは続かなかった。
ドムっぽい体型の女の奇襲を受け、なぜかカラオケへ行くハメに。
そこで、ガオ君なる人物と対面する。
交錯する思念、飛び交う疑惑、残るのは無念。。。
そこで人が目覚めたものとは。

さあ、シリーズ第二回です。
カラオケにガオ君が参加しました。
でも、やることは変わりません、歌うだけです。
適当に光GENJIとかうたってみたりと一向に盛り上がりません。
それもそのはず、私はこの場は絶対に盛り上げないと心に決めていたから。
さて、ここで登場人物を整理しておきます。

俺たん：私
ばぼたん：俺たんが気に入ってる女の子。
ガオ君：ばぼたんの友達、上海人男。
ドム：前回説明したブス。名前は体型に由来。
ばぼたんと友達になりたいらしい。
グフ：前回書かなかったけど、ドムの友達です。
こいつも気に入らねぇ。とりあえずドムが出てきたからグフと命名。

こんな感じです。

さて、グフやドム共が何か普通のJ-POPを歌いちょっと場の雰囲気が
変わりそうになると私はちあきなおみの「喝采」を歌って場を沈めたり
特撮系で一人シャウトして周りにどうしようもない空気を流したりと
ソロテロ活動に終始しておりました。
そのときばぼたんの携帯が鳴り、電話を取りに部屋の外へ。
帰ってきて私に言いました。

ばぼたん「ちょっと連絡が入って私出て行かないと・・・」
俺たん「あー、じゃ、みんなで帰ろうか」

今回のカラオケに未練なんて微塵もありません。
楽しくないし。ドムはムカつくし。頭の中ではすでに30回くらい
葬っています。

そう俺が答えたら、ばぼたんはドム達に軽く挨拶して
一人足早に帰ってしまいました。

おいおいおい・・・・

たぶんその場にいた人は全員この気持ちだったに違いありません。
残された私たちは、「じゃ、帰りましょうか」となり
会計を済ませて、「それではまたね」と言いドム、グフはタクシーで
俺たんとガオ君はとりあえず一緒に飯でも食おうと言うことで歩き出しました。

そのときのガオ君は本当に切れていました。
ばぼたんに会いに来たのに、何故かカラオケで、しかも一人で帰ってしまう。
何なんだこの仕打ちは！
と声を荒げていました。
んー、あんたの主張はもっともだ。
しかし、俺に言わせればそっちのほうが良かったです。
あんたの思い通りにはならないほうがよかった。
そう彼の主張を
「まったくだよな」「マジで今日のあいつはダメだ」
「やっぱり所詮はまだガキだよな」
なんて感じで相槌を打っていましたが半分は
「あんたとばぼたんが二人で遊ぶよりはよっぽどマシ」
と心の中で不幸中の幸いってこんなことなのかな等と思ってみたり。

そして、ガオ君と飯屋で食べながら色々話をしました。
そこからの私のガオ君の印象ですけどね、彼は口や態度に出さなかったけど
自分が中国人であるってことから脱却したがってるのかなって思ったり。
日本に行きたがってる節が見受けられました。
んで、ばぼたんの事は彼女本人よりも彼女のバックボーンの方に
興味があるのではないか・・・・そんなことを感じ取った俺たんでした。
私が言うのもなんですが、彼の考えとか色々聞いたんですけど
やっぱり それじゃ世の中は回らない って感想です。
んーと、「きみはいい友人であったが、君の相手（ばぼたんの事）がいけないのだよ。」
あとね、俺はそんなにお酒強くないんだから俺のコップがなくなると直ぐにビールを
注ぐのはやめて。その前にガオ君自身がぜんぜん飲んで無いじゃん。。。

そうして、最後に携帯番号を交換して分かれました。
私はバスで帰るためにバス停のある方向へ歩いて行きました。

この物語はまだ続きます。

あなたにおススメの記事