じゃすてぃすはーと

「アニキｨ！「アニキｨ！！　イラシャイマシ！！」

元気よく怪しい日本語を話す男。
そんな男が店長をする店に向かった出張者日本人ご一行(俺含む)。

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【成田条約】とは？

海外に出張し、現地にて一通りお姉さん方と色々と楽しいえちーな事をイッパイ
しました。ですが、日本の空港に到着後、すべて忘れます。そして社内では一切
口外しません。

調印！
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ってあほな条約が暗黙のルールで社内には存在するの事。
んで、それを破った人は以後、海外へ出張へ行っても村八分になってしまうだと
か……。
恐ろしい事ですね♪


「おい、ブライト」
『うっす』
「今来ている、設計とかの人に、週末金曜日に遊びにいくから“松・竹・梅”の
どのコースがいいか聞いておけ」
『了解です。それで、松・竹・梅の各コースの説明をお願いします』
「“松・竹・梅”はカラオケ。
梅＝2時間2000NTD(台湾元1元=４円くらい？)。日本時の歌がいっぱい。いわゆる
オジサン倶楽部っぽい所。日本語OK！　でも、俺は好きじゃない。
竹=2時間3000NTD。お持ち帰りOK！　でも、お姉ちゃんたちはみんな台湾語(北京
語OK)しかしゃべらない。日本語ダメ。それなりに面白い。
松=1時間3000元。高い。でも、綺麗どころがそろっている。日本語NG。お持ち帰
りは、お姉ちゃん次第。

裏松=風俗。
50分3000NTDから以上」

「わかりました。こっそり伝えておきます」

・・・・
・・・
・・
・

『……ってなコースを準備しています。どれにしますか？』
「松でお願いします」

平均を取る日本人。その気持ちはわからなくもない。
俺だって、最初は松をチョイスする性格だから。

金曜、夜。
退社後一同、ホテルに戻り各自ファイトマネーを準備する。もちろん俺も。とり
あえず、5000NTDほどVISAカードで。正直な話“松・竹・梅”はどうでもよかった
。もともと酒嫌いの俺が“お姉ちゃん付飲み屋”に行ったところで、それほど楽
しめないのは当たり前。もともと、裏松コースしか頭になかったし。
更に、付け加えさせていただくが、現地のカラオケ小姉を楽しく思える人は、現
地の言葉に慣れてないから、と思う。一生懸命に片言の言葉でトークをし意思の
疎通をする。2割くらいしか相手に意味(意思)は通じないがそれが新鮮で楽しいの
かなと思う。ちょっと単語が増えると、更に面白くなっていくのだろう……多分ね
。

私は子供ですから、簡単にはだまされません。
(んな彼女たちは仕事で、相手しているだけだから、そりゃー色々と楽しませてく
れるでしょう。がんばって聴き取ろうとしてくれるでしょう。それが仕事だし。
でも、若い娘とお話したければ、日本でいいじゃん。
日本語でいいじゃん！！)
って思ってしまいます。くだらねーどうでもいい話をするよりも、素直にファン
ネル飛ばしましょうよ♪　と言いたくなる。

と、個人的なわがままを言えるのは学生の頃の話。サラリーをもらっている身分
＋最年少の俺にオジサン方に意見を通せるほどの勇気はなし。結局は流されるま
まに……タクシーに乗った。

『東京辣妹』
日本人が好きそうな名前のお店。
「アニキｨ！！　イラシャイマシ！！」

お客様は神様です。
笑顔で元気よく！

客商売のツボをしっかりと理解している店長。

「オォー。キョウハ、イッパイキタネ。ミナサンヨロシク、ヨロシク」

そして、シッカリ俺のツボもついてきた。
笑いが止まらない！！
本当に漫画で見る台湾人の方。
最高ですね！！

「アニキ、オンナノコイッパイ、イッパイ、クル。チョトマテ♪」

どれ、いっちょ台湾の実力をみてやりますかな？
いつの間にやら、一番はしゃいでいる俺が居た！
テンションゲージはMAXだぜ！

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